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東国三社巡り-その1 《鹿島神宮》

今年後半初日の7月1日、天気予報はなんとも憂鬱なものでした。集合時間より1時間近く早くに東京駅に着くと、雨のせいもあって薄暗い丸の内界隈に誰も人がいません。こんな東京駅は初めて見ました。
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早朝から開いている新丸ビルのカフェで軽食を摂り表に出てみると、鮮やかな深いブルーの綺麗な大型バスが到着しており、記入した健康チェックシートを提出・検温・アルコール手消毒の後、乗り込みます。
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出発予定時刻ぴったりに東京駅を後にし、いざ、鹿島神宮へ。途中、バスはとても快調に進み今日の行程がスムースに進んでゆく予感がします。10時きっかりにバスは鹿島神宮の駐車場に入りました。

本日一つ目の神社参拝の始まりです。

☆   ☆   ☆

鹿島神宮の御祭神である“武甕槌大神”は、大国主命の国譲りの際に交渉のため高天原から天降る神様です。その交渉は成立し、武甕槌大神は日本の建国に挺身され、後に、源頼朝や徳川家康などの武将の尊崇を集め、武神として仰がれるようになります。

現在でも宮中の四方拝で遥拝されるうちの一社で、その昔から、日本の日出ずる最初の場所として重要視された場所でした。

バスを降りて鹿島神宮の鳥居をくぐったまさにその時、月次祭が始まる雅楽の調べに迎えられました。
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東日本大震災で御影石の大鳥居は倒壊しましたが
境内に自生する杉の巨木を使用して平成26年6月1日に再建されました

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鹿島神宮楼門は日本三大楼門の一つ
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(左)鹿島神宮扁額・(右)香取神宮扁額
楼門の扁額の揮毫はどちらも東郷平八郎によるもの。鹿島神宮に天皇陛下が御参拝されることになった時、楼門をくぐる際に陛下を上から見下ろすのは…? と、文字を自ら消したのだそうです。
香取神宮の扁額には左に小さく書かれた名が残っていますが、鹿島神宮のものは消されています。
立派な楼門をくぐり進んでゆくと、夏越の大祓の茅の輪が残されていました。「7月の朔日詣りがここでできる」と嬉しい想いでいるところに加えて、一日遅れの大祓までできてしまい、なんとも心地よく幸先のよい出だしです。
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右手に社殿が見えてきて拝殿前にてお詣りです。社殿は徳川2代将軍秀忠公による寄進で、重要文化財に指定されています。人が少なく、厳かな空気の中で心静かにお詣りすることができました。
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高さ約43m・樹齢1300年の御神木が拝殿の屋根越しに見えますが、こちらの御神木に触るどころか間近にすることはできません。本殿を出来るだけ近くで拝見したくて横に回って傍に行ってみます。こうして横から近づきお詣りすることを“横詣り”と言うのだそうです。
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本殿後方に御神木が聳え立ち、この本殿に御祭神の武甕槌大神がお祀りされています
神社建築の象徴の一つである千木は美しくてかなり好きです
千木は本来は「神の力が宿った木」という意味を持ちます

ずっと奥にある奥宮は現在“令和の大改修”の工事中のため、本殿前の仮殿に神様が移されていてこちらでも儀式が行われていました。神職の一挙手一投足に目を向けていると心洗われ、気持ちも引き締まると共に安らかになってゆきます。
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鹿島神宮の境内の広さは東京ドーム15個分だそうで、その広大な森は“樹叢”と言われる、植生によらない自生した樹木が密生しています。樹木の種類が600種以上も有り、茨城県指定の天然記念物とのことです。ここからはそんな森を左右に見ながら進んでゆきました。
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その昔、参拝するには現在とは反対側から入ってきて
一般人はこの入口の向こう側からしか参拝できなかったそうです
(そこからでは実は拝殿本殿を正面に見てお詣りすることが出来ません)
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奥参道に足を踏み入れると、目に映る緑は織りなす光の輝きにあふれ、雨に濡れた木々からは清々しくも濃密な香りが立ち、しっとり落ち着いた美しさが心地よい。苔むした深い森の息吹は遙か昔の面影さえ感じさせてくれるようでした。

樹が雨を受け止めてくれるのか、さほど雨が降っている感もなく、このお天気の中で広大な境内を歩くのも苦にはなりません。むしろ雫に濡れた神社は神秘性が増し、幽玄の世界が顕れたかのようで、この日に来られて良かったとさえ思えました。
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ここは流鏑馬神事が行われもするので、300mほど真っ直ぐに続く路です。
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真っ直ぐに続く路の途中に鹿園があります。
鹿と言えば奈良、奈良と言えば鹿、と言われるほど奈良公園や春日大社の鹿は有名です。ですがその鹿は、武甕槌大神が召喚されて分け御霊をお乗せし、この鹿島神宮から奈良の春日大社へ行ったということで、奈良の鹿のルーツは鹿島神宮だという言い伝えがあるのは、多くの方がご存知かと思います。

古くから神の使者ということで奈良でも大事にされていますが、こちらの鹿たちはフェンスの中でした。雨の中、最初はみな鹿舎の中にいましたが、小雨になってくると一頭、二頭・・・あとはザザーッと走り出てきて何かついばみはじめました。子鹿が丘の上に登り、後になって降りて来れずに右往左往しているのがなんだか可愛くて頬が緩みます。

奥宮をお詣りした後、更に進むと右に左に路が分かれ、奥へ奥へ一歩足を進めるほどに、入口に“天然記念物 鹿島神宮樹叢”とあったことに心から頷くことができました。
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この石碑は御祭神である“武甕槌大神”。この地で地震を起こし悪さをする巨大鯰の頭を押さえつけている様子です。地中深くにいる巨大鯰の頭を鹿島神宮の武甕槌神が、尻尾を香取神宮の経津主大神が押さえつけ、人々が恐れる地震を鎮めた…との謂われがあり、その地中深くに石が差し込まれているのがこちらの“要石”ということです。
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地表に出ているのはほんの少しですが、水戸光圀公が参拝の折に、七日七晩かけて掘らせても根本まで行きつかず掘るのを諦めたとか。どこまで大きいのでしょう・・・

現在の参道入口から反対側の一番奥には「御手洗池(みたらしいけ)」という、一日400㌔㍑以上の水が湧き出す池があります。その昔は、訪れた人々は現在とは反対のこちら側から入り、御手洗池で禊をしてから現在の奥参道を進み、参拝したそうです。
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今でもお正月には200人もの人々が大寒禊を行うのだそうです。そして、この水の中に入ると、大人も子どもも水面は胸の高さを超えないという不思議がある池なのだと伺いました。鳥居に重たげな樹がおおいかぶさって、なんだか厳かな雰囲気が漂います。

鹿島神宮は、どこまでもどこまでも深遠で独特な世界観に吸い込まれてゆく感じです。一年以上に渡るお籠もり生活で固まってしまった身と心とが、そんな空気の中でほどけてゆき、ただただ喜びを感じることが出来るとても良い時間を過ごすことができました。

by moonlight_ts | 2021-07-02 22:00 | 旅あちこち
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