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4日目午前 フィレンツェの至宝の数々を訪ねて

ロストバゲッジというハプニングがあったため、現地1日目のスケジュールがどこかへ行ってしまいました。そして、2日目はアッシジに足を伸ばしたので、フィレンツェ観光はこの日初めてのようなもの。加えて、フィレンツェ最終日です(あれれ・・・)

観たいものはあちこちたくさん! 効率よく廻りたいけれど、何よりも時間が無い!
そんな状況でしたが、ドゥオーモのクーポラを登り、あのドームの部分がどんな風に二重構造になっているのか見学したい、と、朝一でドゥオーモへ行きました。

使用し始めて72時間以内は、72の美術館や宮殿に予約・行列なしで入場することのできるフリーパス『フィレンツェカード』。これをあらかじめ日本で購入してあります。窓口でのチケット購入や行列にはほぼ無関係です。
“遠くから訪ねる観光客にはありがたいことよね♪”
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スマホに入れたフィレンツェカードには入場毎に訪問先が記録されてゆきます

ところが、入場はできてもクーポラに登るチケット(知ってはいたのですがその場で買えると楽観していました)が、木曜日までsold outとのこと! この日は火曜日です。
あぁ、とてもとても残念!!

それならば、とジョットの鐘楼に登ることにしました。元々、皆さんクーポラか鐘楼か、どちらに登るか迷うところなのです。鐘楼からは間近にクーポラを観ることができるのですから、こちらも期待大です。
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白=信仰 緑=希望 ピンク(赤)=無償の愛、隣人愛
イタリアの国旗の色でもあるこのカラーの大理石が使われたゴシック様式の建築

白、ピンク、緑の大理石で長い年月をかけて造られたドゥオーモやジョットの鐘楼の存在感は半端ではありません。
ジョットの鐘楼は高さ84m。狭い階段を414段上がっていきます。途中、いくつかある小窓から、今いるのがどのくらいの高さか確認でき、その光景になんだかワクワクしてきます。
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階段は狭く長くて急 擦れ違うのはギリギリです
明かり取りの窓からの景色にホッと一息

かなり登ったと思ってもまだまだある階段に、少々くたびれました。日々の運動不足を思い知らされる時です。途中、二箇所ほどの踊り場があり、この憩いの場で元気を取り戻して、最後の一踏ん張り! 

鐘楼の上はグルリと回れてフィレンツェの街を360°見渡すことができます。
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メディチ家礼拝堂やリッカルディ宮殿が

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ヴェッキオ宮殿やウィフィッツィ美術館、遠くにミケランジェロ広場が

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レプッブリカ (共和国) 広場が・・・

“天井のない美術館”と言われるフィレンツェの赤い屋根瓦の美しい街並み。観ていると、安野光雅さんの絵本『旅の絵本』が思い出されました。

そして、何と言ってもこちらの眺め。クーポラがすぐそこに。
ジョットの鐘楼を登る醍醐味ここにあり、です。
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クーポラ展望所にも観光客が到着し始めたようです

ブルネレスキの設計で1463年に完成したというレンガの積石造りのクーポラは、今尚、世界最大級を誇っているとのこと。それをこんなに間近に観ることができた喜びは、この建物と同じくらいの迫力となって心に残りました。

☆   ☆   ☆

後ろ髪を引かれる思いをわずかに抱きつつ、サン・マルコ美術館へと足を速めました。フラ・アンジェリコの「受胎告知」のフレスコ画は、この場所に行かなくては観ることができないもの。元々が修道院である、ここの中庭も美しいと聞いていました。
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入ろうと扉を押し開くといきなり教会の中。美術館はどこ?と少し戸惑っていると、同じように入口を探している日本人観光客のご夫婦に会いました。教会と美術館と修道院・・・ちょっとゴチャゴチャになります。

が、サン・マルコ美術館は本来がサン・マルコ修道院で、修道院であった一部が美術館として公開され、サン・マルコ修道院に縁の深い美術品が展示されているのです。
中に入ると、あの美しいサンタ・トリニータの中庭にしばし心を奪われます。
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回廊の壁に描かれているフレスコ画もどれも綺麗で心和みます。
ゆっくりとこの場の雰囲気を味わいたいけれども、気持ちは先へとはやってしまい… 1階に展示されているものを観ながら巡っていき、とある角を曲がると・・・
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階段の上で、あの『受胎告知』が柔らかな光りの中で輝いていました。

階段を1段上がるにつれ、崇高な絵が近づいてきます。場面の中に吸い込まれそうな感覚。この幸せな興奮は、本物を、あるべき場所で出会えた時に感じるものかもしれません。
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美しく高潔で優しい表情、ソフトな美しい色合い、そして、天使の翼の虹色にしばし見とれます・・・

フラ・アンジェリコはここの修道士でしたが、修道院の修道士たちが寝泊まりしていた僧坊や図書館が残されています。
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ひと部屋は10畳もないくらいの広さに小窓が一つ

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各部屋に違うフレスコ画が描かれており、ほとんどがフラ・アンジェリコやその一派の手によるものだとか。どれもこれもが美しく安らかで、心穏やかな世界に導かれる思いです。

人格者として名高かったフラ・アンジェリコの本名はグイード・ディ・ピエトロ。フラ・アンジェリコのフラは『修道士』、アンジェリコは『天使のような人』。つまり、『天使のような修道士』と呼ばれていたということになります。フラ・アンジェリコが描く絵は、彼の人柄の現れ、なのですね。

この場、この部屋、今歩いているこの廊下、当時の人々と同じ空間を共有できた感動でいっぱいになりました。

☆   ☆   ☆

午前の最後の行き先に選んだのは、イタリア芸術の巨匠たちの作品が多数展示されている ウフィツィ美術館です。ここを見ずして帰れません。

予約専用入口でフィレンツェカードカードを見せればすぐに入れる、と聞いていたのですが、甘かったです、、。当日チケットの行列はもっと凄いですが、こちらの専用入口も、電話やネットで予約している人、フィレンツェカードを持っている人で一杯なのです。

一体どのくらい待たされるのか?と思っていたら、どうやら100人単位くらいで入れていっているようで、動くときは一気に前進です。それでも、30分は待ったかと。
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入場したらしたで、広くてわかりにくくて、お上りさんの私たち、チケットもぎりの受付に行くまでに迷いました(汗)

さあ!いよいよ名画の数々とのご対面です。2階と3階に展示室があるのですが、3階だけでも部屋が44部屋に分かれています。2階を入れると一体何部屋なの?ですが、これを全て回ると1日がかりとか。

私たちに与えられている時間は2時間弱でした。本当に観たいものだけ、ほぼ駆け足状態での鑑賞です。

廊下は広くて彫刻が置かれ、天井附近にはビッシリと肖像画が並んでいます。当時の人々が画家に依頼して描かせたそれは“夥しい”数だったことでしょう。そして、東西を問わずですが、建築や内装の豪華で緻密なことには本当に驚嘆の言葉しかありません。
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ザザザーッとルネッサンス以前を観てからは、待合せ時間と場所を決め、各自で観たいところを観たい時間配分で回りました。が、“やっぱりね♪ここは観るわよね♪”というところ多く、そこはやはり似た感性の者同士だったようです。
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レオナルド・ダ・ビンチに影響を与えたというフィリップ・リッポの『聖母子と天使』

そして、あまりに有名過ぎるこの2点が想像していたより大きく素晴らしく、見惚れるしかありませんでした。
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ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』

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同じくボッティチェリの『春 (プリマベイラ)』
この2点はやはり凄い人気で観客の壁ができますがスッと人が引くこともあり・・・

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記念撮影もできてしまいます!

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レオナルド・ダ・ヴィンチと師匠であるヴェロッキオとの共作『ヨハネによるキリストの洗礼』

ヴェロッキオ工房で修業していた若きダ・ヴィンチが任されたのが、左端の天使ですが、私たちが見てもその違いは歴然です。師匠は弟子のあまりの腕前に感嘆して筆を折り、絵画から彫刻に転向したのだそうです。

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レオナルド・ダ・ビンチの『受胎告知』
こちらはダ・ヴィンチが20歳頃から30歳頃までに、ほぼ単独で描いた事実上のデビュー作。

そして、次々と見覚えのある作品、見ておきたい作品が怒濤のように・・・ ウィフィッツ美術館所蔵の珠玉の数々が凄すぎます。メディチ家の力が凄すぎます。下の3点も宝物ですね。

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フィリッピーノ・リッピ『幼児キリストを礼拝する聖母』
ミケランジェロ『聖家族』
ラファエロ『ひわの家族』

下の肖像画はラファエロの肖像画の中で唯一夫婦揃った肖像画で『アーニョロ・ドーニの肖像』『マッダレーナ・ドーニの肖像』。妻は『モナ・リザ』と同じポーズをとっています。景色や柔らかなグラデーションなどレオナルド・ダ・ビンチの影響を色濃く感じられるものです。
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ティッツイアーノ『ウルビーノのヴィーナス』
挑発的な女神に対し、家具から衣装を必死に探すメイドがおすすめの見どころ、だそうです。

本当に膨大な素晴らしい作品がこれでもかと並ぶウィフィッツ美術館ですが、絵画はこの辺りで・・・
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もちろん、彫刻の部屋もいくつか


そして、こちらは特別室。『トリブーナの部屋』といってメディチ家の傑作コレクションが飾られた八角形の部屋になっています。ここは室内には入れず、3カ所の間口からの鑑賞になりますが、それは見事な設えでした。
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限られた時間の中で沢山の部屋を次々と回り至宝の数々に刺激を受け、至福のひとときを過ごしたフィレンツェの朝でした。



by moonlight_ts | 2018-10-18 22:01 | 旅あちこち | Comments(0)
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いとしきものたちとの日々は毎日が特別な日♪


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