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1日目 いざフィレンツェへ出発 

初めて羽田からの海外が嬉しい。初めてのエールフランスが楽しみ。
いえいえ・・・そんな嬉し楽しばかりではない“初めて”が次々とが起こる旅でした。


羽田へは吉祥寺からリムジンで1時間とかからず、これぞ東京の国際空港と言える距離です。そして、機体は問題なくスムーズに飛び立ち、経由地のパリまで12時間半の予定。その先1時間30分のトランジット、更にフィレンツェまでは1時間40分。少し長めの旅となるため、リラックスできる服装にしてきて正解でした。

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素敵なフランス人のCAさん達はスマートでおおらか、予想に反して親切で、快適な空の旅です。聞いていたほど機内食も不味いということもなく、機内は皆さん静かに過ごして睡眠も充分取れ・・・


☆   ☆   ☆


しかし、です。

シャルル・ド・ゴール空港到着は向かい風のため1時間遅れとなりました。

トランジット待ち時間は1時間30分。


ん?・・・既に1時間遅れ、残り30分ですよ!?

今回、続き席が取れずにあちこちバラバラの座席で、機内の最後尾附近だった私は、シートベルト着用ランプが切れると同時に棚に上げた荷物を取り出し、隣席の方にご挨拶してから、既に通路に立っている人たちに

“すみません!トランジットの時間が押しているので先に通してください〜!!!”

と声を張り上げながら少しずつ前に進みます。


私より前の座席の仲間のところまで10席ほど追いついた所で、全く動けなくなりました。それが、そこから15分近くも、なのです。

ああ、もう、間に合うわけがない・・・
いえ、この機が遅れたのはわかっていること。
乗り継ぎ客が大勢いるのもわかっている筈だからある程度は待ってくれる!
お願い!今日中にフィレンツェの宿に着かせて〜〜!!!
そう祈るしかありません。


扉が開いて人が動き出し、ボーディング・ブリッジを抜け、前後しているものの互いの顔を確認してからは、走る!走る!とにかく走ります。

ただ、いかんせんEUへの入国審査があります。そこでは通りかかる友人と談笑しながらの、のらりくらりな審査官の仕事ぶり。並んでいる人は皆ソワソワイライラと、“急いでるんだけどオーラ”を発しているのに、です。数人置きに4人いるのが確認できたのはここまででした。スタンプ押して貰った人から、先を急いでビュンビュン走り去ってゆきます。


チケットの乗り継ぎゲートナンバーの箇所には、なんと恐ろしい事! ─ とあるだけで、どのゲートに行けばいいのかわかりません。

あれ〜〜!! 私もビュンビュン走り出したものの、審査官ののらりくらりぶりで間があいていて追いつけません。そして、何度振り返ってももう一人の姿が見えず、前を行く仲間の姿も見えなくなり、この広い空港にフランス語なんてわからない私一人置いてゆかれたらどうしよ〜〜 え〜〜?という状態となりました。もう、泣きたい・・・


そうは言っていられないので、ここは落ち着いて!
ふ〜… 

前の若い二人が頑張って辿り着き間に合えば、なんとか搭乗締め切り、待ってくれる… (筈)
後のもう一人と揃って行けばいい… (筈)


ああ、でも、待って!!
分岐点でどちらに行けばいいかわからなくなりました。真っ直ぐ行くか、右に行くか。スクリーンで乗り継ぎ便の搭乗ゲート確認を、と思ってもそのスクリーンが目に飛び込んでこず。

万事休す?


近くの係官に聞こうとしても、またしてものらりくらりと隣のスタッフとお喋りしていて、待って、と言われてしまいました。そこにようやくもう一人が追いつき、係官にゲートナンバーを聞いて、またしても全速力で走る私たち。息を切らしながらもなんとか搭乗口へ辿り着き、機体が見えてほっとしたのです。

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その後何人もが息を切らしながら乗り込んできて、いよいよフィレンツェへと飛び立ちましたが。
ああ、空港のロビーを1km近くも全速力で駆け抜けたのは、長い人生「初めて」のことでした。


☆   ☆   ☆


でもでも、またしても・・・
が、しかし、です。

フィレンツェのペレトラ空港に着くと、人は間に合ったけれど荷物は積み込めなかったのか、ターンテーブルからスーツケースが出てきません。そこにロストバゲッジとの連絡が入りました。

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海外旅行50回経験のOさんも「『初めて』のこと」、と言いながらも粛々と手際よく4人分の手続きをしてくれました。仲間がいるってことが嬉しく、頼りになり助けられ、有り難い思いでいっぱいになります。


今日中にはもう、フィレンツェには届かないとのことで、着の身着のまま寝るしかない。既にもう少しで次の日を迎えようとしている頃のことでした。


☆   ☆   ☆


迎えのタクシーに乗り込んで、ホテルに向かいます。ホテルと言っても、アパートメントの民泊なので、着いてからオーナーが来るまで待ち、鍵を開けて貰って重厚な扉を開け、先に進んで唖然・・・


フィレンツェ中心地域にある、お金持ち所有の古くて映画の一コマに出てきそうな、一度は足を踏み入れてみたいなぁと思っていた感じに近いアパートメントですが。
なんとまあ、、いえ、当然のごとく、、エレベーターがありません。

そして、オーナー所有の部屋は最上階。グルグル階段を上がってゆくのですが、もう、今、何階にいるのかもわからなくなります。

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日本で言えば5-6階の高さでしょうか。自宅を出てからほぼ24時間後。行きついた先で日本より少し高さのある階段を、しかも5-6階分を昇る私たち。もう、ヘロヘロです・・・
海外旅行の宿泊先でエレベーターが無い最上階に泊まるのは、「初めて」です。


そうか、この階段をスーツケースを持って上がるのは今日は無理、と神様が判断されて、ロストバゲッジにしてくれたんだわ♪ 本当に心からそう思った私。
そして皆それぞれに『受難だ』『試練だ』と納得しながら受け入れ、むしろ密かに楽しんでいて、なんだか凄いメンバーですよ。


☆   ☆   ☆


オーナーからいろいろな説明を受け、宿泊手続きをすませ、ようやく目的地に辿りついて今日が終わった〜〜 と、気が抜ける思いです。そして、誰からともなく、この宿の決め手となり、とても愉しみにしていた場所へ。

キッチンからテラスに出る階段を昇ると、出迎えてくれたのはこちらです。

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フィレンツェと言えば誰もが思い浮かべるこの光景が、今、私たちの目の前に拡がり癒やしてくれ、今日一日の全てのことが流れ去ってゆき、幸せな思いがいっぱいに満ちあふれました。

こんな素晴らしい光景を、旅先でホテルの窓など無しに直に見られるのは「初めて」♪


by moonlight_ts | 2018-10-03 23:09 | 旅あちこち
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いとしきものたちとの日々は毎日が特別な日♪


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