今回のイタリア旅行が決まったのは昨年11月始め、それは驚くほど突然の話でした。ある集まりに参加した、吉祥寺界隈のメンバーが集まっての打ち上げの場でのことです。空海ゆかりの水などのお話し会の想い出話に浸るうちに、空海や真名井御前の話、その二人の生まれ変わりがどうのこうの、という話になってゆくのですが。
「自分たちに、もし前世があったとしたら、どこで何をしていただろう」
メンバーの中には頭の中に孟宗竹ならぬ妄想竹が生えているのでは?と思われる者が2名おりまして。妄想の中ではイタリアの修道院にいた、と言うのです。なんとも、突拍子も無いけれどもリアルな表現で当時の修道院の様子やそこでの生活のことを語ります。
すると、もう一人が、私は煩悩だか欲望だかを抱きながら修道院にいた、イタリアの水辺で羽根が生えてくる夢を見た、とこれまた夢で見た光景を詳しく語り出し。その話が終わる頃。
北イタリアの方が治安がいいから、フィレンツェやミラノ?」
「あら!フィレンツェには常々行きたいと思っていたし、
案内付きだなんて! こんないい機会を逃す手はないわね」
そんな前に決まったイタリア行きが今になったのは、皆の仕事の都合や季節のことなどを考慮してのこと。そしてそれは、航空会社の選択から始まり行き先や時間配分、その他、事前にいろいろ調べたり本を読んだりする時間的な余裕がたっぷり取れることとなり、とても助かりました。
フィレンツェと言えばルネッサンス発祥の地。花の都であり芸術の都。そして、屋根の無い美術館とまで言われるほど美しい街。
ここはやはりしっかり絵画、彫刻、建築、作者や当時の様子など、勉強して押さえておきたいこと山積みです。何をどう見たいか、見るべきポイントを識っておくのは旅をする上では大切なことです。
更に、美食の国ですから、食べ物のことも気になります。
の一言に、否が応でも食の期待も膨らむ私たちなのでした。