ビル・ヒクソン先生のデモンストレーション2010 No.2
大きな流木が出てきて、花材にはヒマワリがいっぱい。
今度は、名画をアレンジメントに取り入れようという試みです。
先日見に行った『オルセー美術館展』でお土産にと手に入れた絵はがきが、
ゴッホとモネのもの数枚ずつだったのですが、
先生が今回選ばれた名画の画家が、奇しくもそのゴッホとモネでした♪
わけもなく嬉しい^^;

もちろん、先生も花材としてそれらを選ばれます。
(とはいえ睡蓮は色だけ同じようなものを選び、実はダリアをそれに似せて活けています)
生前は恵まれない環境にあった孤独と狂気を秘めていたゴッホ。
池に橋のかかる庭のある家に住み、睡蓮と日本風の橋とをテーマとした連作を手がけたモネ。
先生が、画家とその絵画から受けた印象や作品のカラーを、花で見事に表現されています。
突然のように、ウィーピングクレッセントをさささっと活けられました。
垂れ下がっているのはアマランサス。
以前これを使われた先生、アレルギーのせいなのか、目から涙が出て止まらなかったそうです。
その時もウィーピングクレッセントだったので、題目通りweeping(涙を流す)でしたと。。

(日本にあるカボチャは緑色ばかりで、、彫ってからオレンジに塗ったのですって)
そしてこれはクリスマスカラーと同じく、カラーでいえばComplementary Colourの代表格。
今年のハロウィンはこんな感じでどうでしょう?
そして最後は豪華絢爛にAll Colourです!!!

先生、デモンストレーションで活ける時には、その八割くらいが作品をお客様に向けて活けられます。
が、時にはこうして「ワタシニモミセテクダサイ」と、バランスをチェック。

とうとう私は抽選に当たること無く終わってしまいましたが、
プレゼントされた方々は当然のことながら、満面の笑みで持ち帰られました。
いいな〜〜〜♪
私がビル・ヒクソン先生を大好きなのは、こんな面もあるところ。
「さあ、余ったお花は皆さんどうされていますか?」
と、どこのご家庭にでもあるようなグラスをいくつか出してきて残った花をさりげなく挿し、
「これでテーブルの花ができあがり どんな小さなグラスにでも挿してあげてくださいね」

お花をこよなく愛するビル・ヒクソン先生、今年もありがとうございました♪