トロッケンゲビンデ-21 バウアーン(農家風)クランツ
トロッケンゲビンデは古くからドイツに伝わる民芸。
森を背景に、麦畑の中にヒナゲシ・マーガレット・ヤグルマソウなどが植えられ、
それはのどかで明るいドイツの農村の写真を、先生に見せていただきました。
バウアーン風(農家風)の作品には、松かさなどの木の実の他に、
ムギや民芸花と言われるこの三種の花がよく使われます。


トロッケンゲビンデを始める時、木の実の工芸品とばかり思っていました。作品を作り進むうちに、ドライフラワーや造花が入ってきて… それに対してとても違和感を持っていましたし、実は、“え〜 民芸花なんて派手派手な造花、使いたくないな〜”なんて思い… あまり好きになれませんでした。
けれど、決まった花や草穂を使う意味が、それぞれにちゃんとあったのです。ドイツの森や農村やそこでの暮らしぶり、何故この花を使うか・・・などなどを先生にお話していただくうちに、だからこその民芸、工芸品なのだと思えるように。
このヒナゲシの赤、マーガレットの白、(今回はありませんがヤグルマソウの青)、これらは造花を使ってはじめてその力強さ逞しさを表現することができ、意味も生きてくるのですね。
だんだんと、その魅力がわかってきた今日この頃です^_^