秋の信州 二日目---美ヶ原 王ヶ鼻の朝
そして、この現象を観たことがおありですか?
二日目の朝は4時起き。
天頂にオリオン座、そばには木星。そして東の空に明の明星が一段と輝きを放ち、
満天の星を久しぶりに観ることができました。
が、6時前からの朝焼けと日の出の時間には残念ながらガスってきてしまいました。
この王ヶ頭ホテルでは、朝食前に一つお楽しみが。
美ヶ原高原の最高地点は王ヶ頭の先の山上部の先端、360°の眺望を望めるという王ヶ鼻。
こちらを案内していただけるのです。
ホテルを出る頃は霧に包まれている状態でしたが、
山の上は少し移動すると天候が違うこともあるということで、
いつもとにかく行ってみるそうで、宿泊客の多数が参加です。
眩しすぎます!!!
そして、松本を臨む反対側を向くと、なんと・・・ 環になった虹が!!!
山のてっぺんにいる私たち。後方には太陽、前方に霧のカーテン。
太陽を背にして立ったとき、普段なら前方の山肌に投影される影が、
この場合は、その前にある霧のカーテンに投影されことになるのですね。
そして、自分の頭部を中心として虹色の環が発生する、
この現象がブロッケン現象なのだそうです。
大パノラマ展望図を手にしたスタッフの方も、
一年に一度観られるかどうか、なのですって。
くっきりと晴れ渡っている時には見ることができないわけですが、
天候が悪いからといって、悪いばかりではないのですね〜
とっても貴重で素敵な体験ができました。
そうそう、そしてこの現象ですが、
10人並んで立っているからといって10人の影をそこに見ることはできません。
あくまでも自分一人だけに見える自分の影と虹の環だ、と聞くとなんだか不思議だけど、
聞いてみると確かにそれはそうですよね。
太陽が自分に当たって、その自分の影だけが見られるのですものね。
これ、手を振るとよ〜くわかるのです。
この写真の環の中心では、山の頂で私が左手を振っているのです。
その横で他の人が手を振っている動きとはあきらかに違うので、
実際のその場にいるとこれがよくわかります。
(でも、これも自分にしかわからないこと… 面白いです)
辺りの景色も晴れてきて落葉松の紅葉が綺麗です。
眼下には松本の町が広がっているのでした。